自宅と会社が近くなって、クルマの通勤ストレスから解放された二人三脚のホームページ制作会社、ニゴロデザインの高橋です。
2007年6月21日に会社を設立したので、今日でちょうど6周年を迎えました。
7年目のスタートになります。
このブログを始めてから、初めて迎える設立日です。
いい機会なので今の心境をまとめてみたいと思います。
開発が好きなプログラマーが会社を始めてみて
いわゆる、ごく普通のプログラマーの自分が会社をやってみて思ったことです。
弱音や言い訳も書いてあるかもしれません。
自分の好きなものは、なかなか作れない
会社を始める前は、「会社組織にして、売上をあげる仕事を他の人に任せられれば、自分は自分の作りたいものに集中できるかも」と、ムシの良い考えを持っていましたが、そんなことは全く無理な話でした。
事務所の家賃、スタッフの給与、社会保険、その他経費がこまかく積み重なっていきます。
当然ながら、それを支払うだけの売上を毎月作っていく必要があります。
自宅を作業場にして、マイペースで仕事をしていたフリーの時代と違って、「自分が食えれば良い」とか「自分ががまんすれば問題なし」…という考えは通用しません。
ピンチになりそうなら、プログラムを作るより、金融機関に行くことが優先されるわけで、そういった経験がない自分にとっては、なかなかハードルが高い仕事でした。
好きなものを好きなように作る、ということがあまりできなかった6年間でした。
※徐々にできるようになってきてる感じもありますが…。
先を見据えた仕事をしようとするが、すぐ近くにある売上も必要
今年・来年・さらに次の年と、予定が立てられる売上が見込めると、将来の計画が立てやすくなり、経営しやすくなっていきます。
小さいものでもコツコツ、しっかり対応して長く売っていく。
でも、そのためには多くのお客さんが必要になります。
運転資金にゆとりがない零細企業では、お客さんが増える前に、お金が足らなくなりがちです。
そんなとき、まとまった大きな仕事の声がかかると、その案件に重点的に力(リソース)を投入してしまい、その場しのぎになってしまいます。
でも、その場をしのがないと、先も無い。
選択肢は限られてきます。
その場をしのぐ仕事をやりつつ、平行して(作業時間を増やしてでも)長期に向けた仕事をやる…。
そんな覚悟と継続する強い意志が必要です。
大成功した経営者の話より、近くの経営者の話のほうが10倍ぐらい役に立つ
自分で会社をやろうとか思わなかった、10年ぐらい前のフリーランス時代は、ワタミの社長やユニクロの社長の本を好んで読んでいました。
※今はブラック企業の代表みたいに言われていますね。
なるほどな~と思いながら本を読んだものでした。
でも正直なところ、大企業の成功者の本はまた別の次元の話だと思いますし、うまくいったこと中心で書いてあります。
地元で知り合った多くの社長は、ほとんどが中小・零細企業の経営者ですが、その社長たちの話のほうが含蓄があるというか、リアリティがあります。
一人で会社をやっている社長~数人でやっている社長、50人くらいの従業員がいて会社をやっている社長。
それぞれの立場の苦労の中、それぞれが頭を悩ませつつも、うまく会社の舵取りをしている話のほうが、自分に身近なので役に立ちます。
会社をやるなら、相談に乗ってくれるいろんなタイプの社長がまわりにいると、いいと思います。
自分の場合、周りの社長の言葉に影響を受けやすいので、そのあたりもバランスが必要ですが…
スタッフが居心地いいと思ってくれる雰囲気を作るときの勘違い
賛否両論あると思いますが、自分はどちらかというと、雇う方・雇われる方とが仲良しな関係で組織を作っていきたいタイプです。
※全体で5人ぐらいの規模なので、それが可能なのかもしれませんが。
さらに、厳しいことを言うのは不得意です。締めるところを締めないことも多いです。
はっきり言って緩かったです。
緩いままだと、居心地がいい雰囲気になるのではなく、個人の感情が表に出やすくなり、居心地はけっして良くならないことがわかりました。
ちょっとしたことですが、個人を注意するときは個別に、褒めるときはみんながいるときでもOK。
基本のようですね。
こういったことをを守って、言うべきことは言って、感情的にフラットでいられる雰囲気にしていきたいと思っています。
まずは7周年目指して継続していきたいと思います
数年前、知り合いの会社の10周年記念のパーティに招待されました。
社長の友人知人・スタッフ・外注さん・顧客が招待されていたのですが、そのときの雰囲気がとても良かったので「自分も10周年のパーティやりたいな~」と思ったのでした。
そう思った当時は、今よりもかなりダメダメな経営状態だったので、10周年記念やりたいなんてのんきに考えている場合ではなかったですが、10周年の挨拶とか、誰を呼ぶか…とか想像して楽しんでました。
今もなんとかやれているので、とりあえず7周年を目指して、スタッフと一緒にお客さんの役に立てるようにやっていこうと思います。
※10周年を目指す!と言うと、足下をすくわれそうなので、一歩一歩いきたいと思います。
今日は外に出る時間がとれなかったので、近所からケータリングしたイタリアン弁当をみんなで食べました。
見た目は弁当ですが、味は本格的です。