こんにちは、二人三脚のホームページ制作会社、ニゴロデザインの高橋です。
土曜日なのに、久しぶりに朝から晴れていたので、目が覚めた瞬間から鳥海山に登りたい欲求が高まりました。
今年は3回ほど鳥海山登山を予定していたのですが、全て悪天候で断念していたので、リュックに荷物は用意されている状態です。
簡単な朝食を食べ、すぐに出発しました。
山の上で食べようと思い、途中のコンビニでおにぎりを3個買い、秋田側の鉾立に到着。
自分撮りして、登山口でfacebookにアップしました。
ちなみに、今まで一度も山頂まで行ったことがありません。
いつも、御浜や鳥海湖のあたりをうろうろして、下山するパターンばかりです。普段の運動不足の体には、それでも効きます。
天気も穏やかで、風もなく涼しい、絶好の山登り日和です。
今回も、鳥海湖や御浜あたりまで行って戻る道のりを計画しました。
登り始めると、すぐに体が熱くなってきます。
すぐに会ったご婦人たちが、「もう暑くなっちゃった」と言って、ウィンドブレーカーを脱いでいました。
ところが、しばらく歩くと…
鉾立から2キロぐらい「賽の河原」につくころには、このとおりの霧です。
今日は登山客も少なかったのですが、ここで休憩している人もいませんでした。
景色もほとんど見えません。
山を歩くといつも思うのですが、電波も入りにくいし、周りには自然しかないので、普段のいつでもコミュニケーションがとれる(とれてしまう)状態から隔離されます。
リフレッシュには最適です。
一人で登ったこともあり、自分のペースでいろいろと仕事の事なんかを考えながら歩きました。
- ウェブ制作のこと
- ゲーム制作のこと
- お金(資金)のこと
- スタッフのこと
自分の場合、いつもパソコンの前にいて、それが気持ちの安心にもつながるんですが、強制的にパソコンから離れることも必要だなあと思います。
- 「ホームページのお客さんに、もっと価値を提供するには」
- 「今作っているゲームに、おもしろい演出を効率よく入れ込むには」
- 「今期の残りの期間で作れる売上はどのぐらいか、資金繰りは大丈夫か」
- 「スタッフ+自分、成長・待遇・職場の居心地をどう考えていくか」
そんなことを巡らせました。
パソコンの前で調べ物をしながら考えるのとは違って、違う視点で物事を考えたりできます。
気づいたら御浜に到着してしまいました。
いつも友達と登るときは、とりあえずここを目指して登っているので、あっさり到着したことに自分でもびっくりです。
一人で、考え事をしながら登ると、距離も短く感じるものですね。
御浜はかなり風が強く、休憩ができません。
風邪も強いし、引き返そうかな?と思いましたが、まだ午前9時45分ぐらいです。
御浜の裏のほうには風が弱まるところがあり、とりあえず腰を下ろして休憩を。
そこでビスコを食べながら、facebookに返信したりしました。
気圧の変化で、ビスコもふくれています。
ビスコ、うまし。
ビスコを食べてボーっとしていたら、気分が変わってきて、もうちょっと上まで登ろうと思いました。
iPhoneとは別にiPod touch も持参していたので、音楽でも聴きながら…とヘッドフォンを装着。
山を登っているのに、一旦下ってまた登る必要がある「八丁坂」です。
ここで男性3人組に会いました。
男性「上まで行くんですか?」
私「行けるところまで行って、途中で戻ろうかな?と、頂上まで行きました?」
男性「いや、視界も晴れないから、途中で引き返してきました」
自分も引き返そうか迷いましたが、とりあえず進みました。
かわいい花が、強風の中咲いています。
時折、視界が少し開けることもあり、こんな風景も見られました。
そして、場所の名前は分かりませんが、記憶にはある場所に到着しました。一昨年、今までで登った最高地点です。
それにしても、周りに人がいなくて寂しいです。いるのかもしれませんが、見えません。
せっかくなので、今回はもうちょっと上まで行ってみようと思いました。ここから、少し急な登りになっていくんですよね。
そして…
その場所から100メートルぐらい登ったところで、こんな分岐点が。
視界もまったく良くならないし、なんとなく心が折れたので、ここで引き返すことにしました。
帰り道に備え、杖の長さを調整していたら、3人組がやってきました。
ベテラン風の男性「上まで行ったの?」
私「いえ、ここで引き返そうかな?と思いまして」
ベテラン風の男性「この若い二人が行きたいって言うんで、一緒について登ってるんだけど、どうです?いきませんか?あと一時間ぐらいですよ?」
どこまで一時間なのかは聞きませんでしたが、このベテラン風の男性が言うからには、けっこういいところまでいけそうな雰囲気です。
でも、今度友達と一緒に頂上に行こうと思っているので、「ちょっと用事があるので…」と断りました。※本当に用事があるんです
そして、ひたすら下山。膝が痛くなります。
帰りの「賽の河原」は、とっても澄んだ景色になっていました。上までこんな天気だったら良かったんですけどね。
霧が晴れていると、他の登山客もちらほら見えました。
丁度、正午を過ぎたあたりだったので、手頃な岩に腰を下ろしてお昼にしました。
シャケとおかかのおにぎり、午後の紅茶。
外で食べると、特別おいしいです。
日本海を眺めながら、ひたすら下山します。
頭も体も疲労して、満足感いっぱいでした。
おまけ
途中、足下の葉っぱがゴソゴソうごいていたので、気になってよくみてみたら、こんなカエルがいました。
鳥海山で生まれ、育ち、子孫を残すんですね。
岩場の奥に去っていきました。なんだか、いとおしくなりました。