こんにちは、二人三脚のホームページ制作会社、ニゴロデザインの高橋です。
仕事をしていて、やり方や進め方を改善したいな~と思う場面が2つあります。
ひとつは、問題が発生しそうなときや、実際に問題が発生したとき。
もうひとつは、この作業をもっと速く終わらせたいな?と思うときです。
エクセルで入力する作業の例
たとえば、なにか大量の情報(1000個の商品情報など)をエクセルに入力して、それをホームページに掲載する必要があるとします。
何も考えないで普通に作業すると、一つ一つの情報をホームページに手作業で載せる…という方法がとられます。
時間さえかければ、確実に終わらせることができますが、
- 人間なので入力ミスがあること
- 数の分だけ時間がかかること
という、手作業によるデメリットがあります。
ミスをすれば大きな問題につながる可能性がありますし、100個やるのに100分かかり1000個やるのに1000分かかるのでは、かしこいやり方とは言えません。
これを簡単に解決する方法として、コンピューターに任せる(自動化させる)という手があります。
エクセルでマクロを使ってもいいですし、CSVという形式で保存して、文字の変換をかけてもいいです。
でも、ちょっとだけ敷居が高くなります。マクロを調べたり、操作や仕組みを憶えるのが面倒だったりします。
周りで、手作業で単純作業をやっている人をみかけたとき、
「こういう方法を使うと、もっと効率よくできますよ」
と、別の方法を紹介したりすることがあります。
「おお、なるほど」
と返事をされますが、やっている方自身は、別にそこまでやる必要性を感じてなさそうです。余計なお世話なのかもしれません。
自分が経営者目線なのでそう思うだけなのか、効率化ってなんだろう…と考えてみました。
業務効率化は従業員スタッフから自発的に発生するのか?
業務効率化によって得られるメリットは、
『時間あたりの売上アップ』
です。
そして、それが待遇に明確に反映されなければ、従業員側からの自発的な業務効率化は、強く期待するものではない、と思っています。
従業員スタッフが「会社が好きだから」とか「残業はいやだから」いう理由で、業務効率化の提案をしてくれることは、会社にとってありがたいことです。
でも、その従業員の考え方によるところが大きく、効率化のアイディアが自動的に出るような仕組みではありません。
もしかしたら、
「今までのやり方で良かったのに、また別のやり方を覚えなくてはいけなくなった」
とか、
「残業代を期待して仕事しているのに、残業がなくなった」
と思う別の従業員スタッフが出てくるかもしれません。
経営者側と従業員それぞれの考えは、なかなか一致しないような気がします。
「効率化」をするべきメリット
業務効率化をすることで、ゆとりの時間を生み出すことができるわけですが、その生み出された時間を何に使えるか?というと、
経営者目線で見れば、
- 出来上がりの質を上げる
- 仕事の量を増やす
- 新しいサービス・商品の研究開発
この三つに使うのが有効ですよね。
単価アップ、売上アップ、将来につながるという、強力なメリットがあります。
経営者は特に2の「仕事の量を増やす」について考えることが多いかもしれませんね。半分の時間で済めば、倍の仕事が出来るわけですので。
経営者にとっては、すごい魅力です。
では、従業員目線で見た場合はどうでしょうか?
一つ、こっそりとしたメリットがあります。それは、
- ペースを落としてのんびり仕事する
ということです。
会社は利益を出す必要があるので、「のんびりする」なんてことは、基本的にあり得ないわけですが、従業員さんにとってはメリットです。
少ない労力で同じ賃金をもらえるわけですので。
1時間かかっていた作業を30分で片付けられるようにすれば、余った30分は落ち着いた気分でお茶やコーヒーでも飲みながら過ごすことができます。
手抜きに見えるかもしれませんが、求められている結果を満たしているのなら、それは手抜きではありません。
会社にだまっていれば誰も気づかないと思いますし、手を休めてもいい時間を会社で過ごしてみると、ちょっと周りの景色が変わって見えるかもしれません。
効率化で生まれた時間は強力な武器です
業務効率化によって生み出された時間を、「売上アップ系」と「仕事ペースダウン系」に分けてみましたが、使いみちを決められることが武器です。
売上をアップさせて、賃金に直接反映させてもいいですし、福利厚生や社内制度を充実させることもできると思います。
従業員がどんなことを期待しているか?を経営者として感じ取らなければなりませんし、経営者がどう考えているのかが、シビアに見られていると思います。
したがって、
「業務効率化は従業員スタッフから自発的に発生するのか?」
という問いに対しては、
「経営者次第」
だと思います。(たいした答えでなくてすみません)
自分としては、業務効率化への取り組みはこれからもやっていくと思いますし、プログラミングのモチベーションの一つでもあります。
それを、『従業員と自分が、より、人間らしく働くこと』につなげていきたいと思っています。